ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第4戦 7月30〜31日 「スーパー耐久レースinオートポリス」

今回の舞台である大分県のオートポリスは、アップダウンに富んだ高速テクニカルコースで、今回は再び全クラス混走の5時間レースとして競われ、ドライバー交代を伴うピットストップの義務づけは3回となりました。

公式予選

Aドライバー予選に臨んだ塩津はウェットタイヤを装着して走行を開始。しかし、皮肉にも間もなく雨はやんで、水は徐々に捌けていきました。早々に塩津はアタックを開始し、2分13秒094をマークして3番手につけた後、1周クールダウンを入れて2分12秒442まで短縮を果たしました。しかし、早々とドライタイヤに改めたチームが徐々にタイムを詰めていったことから、「Team Fukushima Z34」もほぼ折り返しのタイミングでタイヤを交換するも、塩津選手は4番手となりました。

その後、また雨は降り出したことから、Bドライバー予選に臨んだ松田はウェットタイヤを選択。計測3周目に2分10秒736をマークしてトップに立った後、ピットに戻って再びウェットタイヤに交換し、引き続きコースを激しく攻め立てた松田は2分10秒646にまで短縮。セッショントップに立った結果、塩津選手とのタイム合算で決勝スタート位置は3番手となりました。

決勝レース

予想に反して日曜日になっても天気が回復はせず、早朝8時からのウォームアップは路面が濡れたまま。その後も、いつ崩れてきてもおかしくない状態でしたが、決勝レースのスタート時は何とかドライコンディションが保たれていました。

スタート担当として選んだのは、前回に続いて平峰選手。まずはポジションキープからレースを開始し、2番手に遅れず続いてプレッシャーをかけていく。そして8周目に逆転に成功。勢いに乗る平峰は、その間に逃していたトップとの差もじわりじわりと詰めていき、37周目に待望のトップにも躍り出ました。

1時間半ほど経過した40周目に1回目のドライバー交代を行うも、その際にエアジャッキが上がらないトラブルが発生。これでロスを抱え、交代した松田は3番手に順位を下げていました。それでも前回の因縁の相手との激しいバトルの末に、62周目には2番手に浮上。そして再びトップとの差も詰めていきました。

ほぼ3時間を経過したタイミングで、塩津選手に交代したのは79周目。タイヤ無交換でロスを最小限として、差を詰めることができたことから、一気に勝負に出ることとし、ラストの1時間20分を再び平峰に託すことに。

98周目に平峰がコースに戻った時の順位は3番手だったが、当然ハイペースでの追い上げが期待されました。しかし、それから間もなく雨が本格的に降り始めたことから、122周にはタイヤ交換を敢行。この選択は吉と出るはずでした。 ところが、電装系のトラブルが発生し、エンジンが再始動せず、懸命の修復で約30分を要したものの、ゴールまであと5分というタイミングでピットを離れることに成功。無事、チェッカーを受けられたことから、3位という結果をおさめることとなりました。

Aドライバー塩津祐介

平峰選手のペースがすごく良くて、トップに立ってくれたんですが、ピットでトラブルがあって落ちちゃって、それでも次生さんがプッシュしてくれたんですけどね。再逆転するため僕はタイヤ無交換で行って、そこは悪くなかったと思うんですよ、作戦としても差は詰まったので。最後は平峰選手でロング行くって代わって、そこから雨さえ降らなければ……。勝負出るためにレインタイヤを入れるタイミングだったので、換えてトラブルさえ出なければ、たぶん勝っていたと思います。それでも3位でポイント獲れたので、そこはポジティブにとらえて、次の岡山も相性の良いサーキットだと思うので、次こそ優勝できたらな、と思います。

Bドライバー松田次生

こうやってZでよく戦えたので、良かったです。ただ、もったいないレースではありました。作戦どおりうまくいけば……というのがあったので、悲しいですね。でも、毎戦、表彰台には上がれているので、次は優勝できるように頑張ります。

Cドライバー三浦愛

乗っていないのですが、難しいレースだったというのは分かりました。今回は練習や予選で、ドライもウェットも走れて、やっぱりオートポリスは良いコースなので、自分にとってまたスキルアップできたと思います。いろんなトレーニングもチームメイトとやってきた上でのオートポリスだったので、今回はレースでそれを発揮できなかったのが残念ですけど、また次、頑張ります。

Dドライバー平峰一貴

トラブルです、最後は。展開はすごく良くて、すごくフェアなバトルもできたのですが、ペース的には雨があそこまで降っちゃうと、我々には厳しくなっちゃうので、完敗でした。次ここ勝ちたいです。悔しいレースで終わってしまったので、めげずにチームと一緒に頑張ります。

鈴木宏和監督

最後のピットインでレインタイヤを入れて勝負に出ようと思ったんですが、電装系のトラブルでエンジンがかからなくなってしまって……。1回目から流れ悪かったですね、エアジャッキが上がらなかったりしたので。速さはあったけど、運はなかった感じでした。まぁ、それもレースですけれど。機械的なトラブルなので、改善して繰り返し出ないようにします。それでも最後、チェッカー受けられたのは良かったです。次は一回休みなので、岡山のレースが我々の挑む次回のレースになります。時間ありますので、車はしっかり見直してもらって、今度こそ優勝できるように頑張ります。

木村淳一総監督 ㈱FKS代表

悔しさの残る表彰台です。一時はトップに立ちましたが、そこからですね。天候にも翻弄された部分はありますが、選手は頑張ってくれました。もう一歩、頂点を取るためには課題をクリアをしなければいけないと感じます。しかしながら、連続表彰台という結果を県民、ファンの皆様にお伝えできた事は喜ばしいことと思っております。

シリーズ第5戦は、ST-3クラスは一戦お休みとなるため、次回臨むレースは10月15〜16日の岡山国際サーキットとなります。この間、しっかりマシンもリペアして、より万全の構えとします。

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